日々、家事や育児に追われてホッとひと息つく時間がなかなか取れない…そんな風に感じていませんか?
岐阜市にそんなときのリフレッシュに最適な「心の避難場所」のようなカフェがあります。その名も『hidamari cafe(ひだまりカフェ)』。前回の店舗紹介に続き、今回はHidamari caféの誕生、運営の思いについて、ひだまりほーむの石橋明世さんと店長の正岡芽衣子さんにお話を伺いました。
『Hidamari café(ひだまりカフェ)』について
『Hidamari café』は、岐阜市鶉にあるカフェです。「ほっとあったか なつかしい いいこと、つながる 暮らしに、未来に」をコンセプトに、子連れでも安心して利用できる飲食の提供や、親子で楽しめるワークショップを開催しています。
詳細はこちらの記事もご確認ください。


店長の正岡芽衣子さんとひだまりほーむの石橋明世さんにインタビュー!
ひだまりほーむの飲食部門の仕掛け人・石橋明世さんと、「Hidamari café」「Hidamari Kitchen 」「ひだまりおむすび」の3店舗の店長を務める正岡芽衣子さん、きょうだいでもあるこのお二人に店舗運営の思いを聞きました。
― カフェ事業の立ち上げはどんなきっかけがあったんですか?
石橋さん(以下石橋) 自分が子育てを鶉(岐阜市鶉地区)でしていた当時、最近住宅が増えてきた地区なんで、公園がないんですよ。計画的に公園が設置されてなくて。ベビーカーで散歩しても行くとこがないっていうのが1つありました。もう1つに、子どもとご飯を食べに行ったときに、周りの人に迷惑をかけないようにってご飯を食べるから、もう自分が何食べたか覚えてないんですよ。家に帰ってから「あれ…?」ってなることがしょっちゅうで。
― すごくわかります。
石橋 「静かに」「迷惑をかけない」っていうのが先立って、子どもも我慢しながら食べて、自分も何を食べたのか覚えてなくて、そのひと時は本当に楽しかったのかと。当時そういう子育てをしてたっていうのがありました。あと、子育て情報があふれてる中で質のいい情報を得られる場所が欲しいと感じたり、自分が子育をする中で今伝えなきゃいけない文化や伝統を伝える場、体験できる場を作りたいとも思ったんです。
― 子育てする中で思いが膨らんでいったんですね。芽衣子さんはどのような流れで携わることになったんですか?
石橋 妹(正岡さん)は看護師だったんですけど、当時ちょうど岐阜市に家を建てて住み始めたところで、妊娠中で仕事も辞めていて家にいたので、じゃ手伝ってという流れで始まりました。妹は料理がすごく好きで、メニュー開発とかも最初から全部やってくれて、出産後にはひだまりほーむのパート社員として社会復帰してひだまりカフェの店長に就きました。ママだからこそ、頑張ってるママや悩んでいるママに届けたいという思いでお店作りをしてくれてます。
正岡さん(以下正岡) 私子どもが4人いるんですけど、子どもを連れてランチに行くってすごく特別で、当時専業主婦だったので収入もないから、”旦那の稼いだお金をいただいて私はランチに行く”みたいな、ある意味負い目のような気持ちを持ちつつ出かけていたんですよ。そんな経験から、やっぱり妊婦さんや育児中のママにとってのランチってきっとすごく特別なものだよなと思っていて、お店の構想を始めた時に1番に考えたのが「来てくれたお母さんたちがのんびりゆったりできる場所」にするということでしたね。
― ほんと、結局そこですよね。
正岡 あとは、もともと我が家は郡上に住んでいたんですけど母が手作りのものがすごく大好きな人で、うちは調味料なども手作りだったんです。だから郷土のものとか郡上で採れる野菜などをいつも食べていたので、その感覚を取り入れたいなと。コンセプトとして、化学調味料などはなるべく使わず食材のおいしさをそのままお届けできたらいいなというのはありました。
― 「手伝って」と言われたときにすぐそのコンセプトのイメージが出てきたんですか?
正岡 そうですね。そこからベーグルで何かしようっていうのと、コーヒー豆がすぐ決まりました。ベーグルサンドにはさむ自家製の鶏ハムを作ろう、とかできる限り自分たちでできることを考えました。
― ベーグルサンドの鶏ハムは自家製なんですね!


正岡 私たちが子どもの頃はお鍋で作ってたんですよ。カフェオープン時にちょっといいスチーマーを導入して、「大量に作ってみたけど味がイマイチだなあ」とか試行錯誤しました。あとは、『重ね煮』という調理法を取り入れています。ちょうど3人目が生まれたぐらいの時に岐阜市に引っ越してきたんですけど、その頃に習ったというのもあって。 重ね煮で調理すると常備菜にもなるし離乳食にもなるんですよ。それを使った料理をしたいなっていうのは言っていて、オープン当初はスープを重ね煮でやってました。重ね煮ってご存知ですか?
― 実は少し前に知りました。山県市の子ども食堂『にこぺこぐう』さんで、重ね煮のお味噌汁を出されてるんですよ。私は最近聞くようになりましたが、昔からある調理法なんですよね。
正岡 どんな料理でも使えるんですよ。決まった野菜があるとかじゃなくて、陰と陽の並び順さえ守れば、基本はなんでもできちゃう。
石橋 すごい頑張って順番守らなくてもできちゃう。いろいろ試してそれぞれの「おいしい」を見つけてっていう考え方で。
― 重ね煮だとおいしさが違いますか?
正岡 その通りにお料理すると、やっぱり甘味が違いますよ。突き詰めると切り方とかも本当はあるんですよ。岡山に詳しい方がいらっしゃるので習いに行ったりしましたね。そんな流れで開店に至りました。最初はベーグルとコーヒーだけだったんですが、徐々に「土日に来るパパが食べるものがない」などのご要望に応えてるために、「じゃぁ重ね煮でキーマカレー作ろう」とか、キッチンが小さいのでやれることが限られているので、『重ね煮』をベースとして何ができるかとか考えています。
― そこから発展させていってるんですね。
正岡 あとは、コーヒー豆もオーガニックなフェアトレードの豆を仕入れるよう途中で変更したりもありました。その仕入れ先の会社さんの理念に「ジャングルを守りたい」というのがあって、そこからコーヒー豆の栽培を始めたそうなんです。そんな思いが私たちの思いとリンクするものを感じました。焙煎は千葉でやってるんですけど。
石橋 太陽光発電で焙煎するとか、おもしろい取り組みをされてるんですよ。
― へー!おもしろいですね。


正岡 コーヒーだけでなく紅茶もオーガニックで、似たような取り組みをされてる会社から仕入れてます。店内で物販として商品も置いてあるんですが、日本で初めてフェアトレードの貿易を始めた会社のものを扱ったり、日本古来の木の樽で作る伝統的な製法で作られた醤油やグルテンフリーのホットケーキミックスを販売してます。あ!そういえば、うちのメニューはドレッシングとかも全部手作りでやってるんですけど、油にもこだわってて、低温圧搾法で製造された油を使ってるんですよ。
石橋 あー全然違うよね。そう、全然違うんですよ。
正岡 カフェの他にお弁当屋さんも運営してるんですけど、うちの揚げ物は胃もたれしないって言われます。健康診断の数値が変わったってお客さんもいらっしゃいますよ。そういう商品を物販として店内に置いてます。
― 油を変えるだけでそんなに変わるんですね。
正岡 オーガニックとか、より身体にいいものをと考えていくとやっぱり値が張ってしまうんですよ。日本古来の製法で作られた調味料や発酵食品もいいものがたくさんあるのに、消費者さんは値段を見てそういういいものを避けて、求めやすい価格の大量流通のものを求めてしまいがちです。でも私たちは「健康的な生活や環境を守りたい」という気持ちが強くあって、余計な調味料は使わず素材のおいしさを十分に引き出した料理や、物販を通して上質な商品を紹介することで、健やかな生活に繋がったり、社会にいい取り組みをしている会社さんを知ってもらう機会になればと思います。
― 強い思いをお持ちなんですね。
正岡 「発信基地になるといいね」って話はよくしていて、物販だけの利用でも大歓迎なんです。私は、女性って社会から切り離されて育児に専念する時間にぐっと成長する気がするんです。守るべきものが増えるから。だからそのきっかけにうちのカフェがなるといいなと思っていて、「こんな食材あるんだな」とか「こんな考え方、作り方があるんだ」って敷居低く感じてもらえる場所になればと思っています。ただのこじゃれたカフェに見えるけど、お母さんたちのアンテナをこう、ピンと立ててもらえるような場所になるといいなってのは思います。
― ワークショップもやられてますよね。
正岡 そうですね。味噌作りとか梅干し作りとか、暮らしを豊かにっていうところで企画したり、外部講師さんを呼んでお花やガーデニングのワークショップなども開催してます。
― お二人から見たひだまりカフェのおすすめポイントはありますか?
石橋 料理もいいんだけど、空間としても気持ちいいっていうのはあると思います。木材の温かみや緑が豊かなお庭もあって。
正岡 またここも思いが深いからね(笑)
石橋 このお庭は、「飛山濃水(ひざんのうすい)」を表してるんですよ。飛騨の山々、美濃の豊かな川のことで岐阜県の豊かな自然を表す言葉なんですけど、このお庭も、池があってお庭の南側のすこし小高くなってるのが山で、それを表してます。この池は地下70mから組み上げた井戸水が湧いていて、夏は本当に子ども達がパンツ一丁で水遊びをしてます。で、お母さんたちはテラス席でその様子を見守りながらおしゃべりをするような感じになりますよ。
― この池の水は地下水なんですか!

石橋 お庭の山の中には小屋があったり、熊とかウサギとかの木彫りの動物が隠れてたり、秋にはどんぐりが取れますよ。そういう空間もセットであります。部屋の中もやっぱり自然素材で、「赤ちゃんが舐めても大丈夫」なひだまりほーむの家づくりの基準で作られているので、やっぱり気持ちいい、居心地がいいんですよ。
正岡 窓も大きくてガラス張りがいろんなとこにあるので。もともとカフェじゃなくてイベントやセミナーを開く建物だったんですよ。吹き抜けの暖炉の部屋があって、そこは個室ですし、2階は窓ガラスが大きめに作られているので開放感があります。そういうところが喜ばれたり、リピーターさんがハマってくださるところみたいです。
― 確かに木材の温かみを感じますし、明るくて気持ちいいです。
正岡 2階は大きな空間で大人数でも対応できるので、サークルの集まりで毎年利用してくださるお客様がいたりします。ゴロンとすることもできますし、走りまわったりしても大丈夫なくらい広いんです。ここまで広い空間の座敷席もあんまりないみたいで、赤ちゃんやお子さんを連れて、気持ちいい空間で、心も身体も満たされると評判をいただいて、それがすごいありがたいなと思います。
― ある意味非現実な空間で、日常から離れていい気分転換がきそうですよね。
正岡 そうですね、この空間で癒されて欲しいです。何人かで集まっておしゃべりする時間に使っていただくのも嬉しいんですが、たまに1人でふらっとベビーカーを押してモーニングに来られるお母さんもいて、そうやって安心して立ち寄れる場所だと思ってもらえているのが嬉しいです。空間とおいしいもので癒されて、その時間が豊かなものだといいなと思います。スタッフもママさんが多いので声をかけあったりして、ちょっとした触れ合いも楽しんで欲しいです。
― 今後の展望などはありますか?
正岡 さっき話にも出ましたが、環境のことも実はすごく気になっているので、地球温暖化についてとかも考えていけるような、そういう情報発信できるようなお店になっていけたらいいなとは思ってます。
石橋 ”お互い様”っていう気持ちが生まれる、そういう関係は大事だなと思ってて、今世の中ってどんどん攻撃し合ったりするじゃないですか。個人に対しても、いろんなものに対しても。やっぱり寛容な心とかお互い様っていう気持ちを人それぞれみんなが持ってると、もっといい社会に、やさしい社会になるかなって思うんです。だから子ども食堂をやったりもしてますし、そういうものを育みたいなと思ってます。
― ありがとうございます。では最後に自由にメッセージをどうぞ。
正岡 お店に来て欲しいです。いろんな思いがたくさんお店には詰まっているので、そこに触れて欲しいなと思います。
石橋 スタッフも募集中なので興味がある方はぜひ一緒に働きましょう!


石橋明世さん
ひだまりほーむ専務取締役
2児の母
二級建築士

正岡芽衣子さん
Hidamari café、Hidamari Kitchen、ひだまりおむすび店長
4児の母
看護師
『Hidamari café』アクセス
お車でお越しの際は、店舗前の道路に中央分離帯があるのでご注意ください。
所在地:岐阜市東鶉3-59
アクセス:
- 岐阜バス「 東海北陸自動車道」停留所から徒歩約3分
- 東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」から車で約11分
営業時間:9:00~16:00 (L.O. 15:30)
定休日:無し
駐車場:敷地内10台、第3駐車場に最大30台
ホームページ:https://hidamari-village.jp/
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まとめ
Hidamari caféは、既に子育て世代に大人気のカフェです。今回は店舗の成り立ちや背景について、たっぷりとお話を伺うことができました。
石橋さんと正岡さんは4人きょうだいだそうで、お二人の話しぶりを見てとても仲良しで素敵なご家族なんだなとも思いました。どこまでも人の暮らしや健康、環境のことを思っていて、なんてでっかい人たちなんだろう!と私は感動しきりでした!
子ども達が生きる将来の為に、心にも身体にも社会にもやさしい、上質で丁寧な暮らしについて考えるきっかけになればと思います。ぜひ店舗やワークショップに足を運んでみてくださいね!







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